「来訪神:仮面・仮装の神々」が無形文化遺産登録!(三島村・十島村)
11月29日に三島村の「薩摩硫黄島のメンドン」と十島村の「悪石島のボゼ」が、平成21年に既に単独で登録されていた薩摩川内市の「甑島のトシドン」と合わせて
「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました!
仮面神は厄災を払って幸福をもたらすとされており、離島の独特の文化の中で育まれてきた魅力あふれる存在です。
また、かごしまの島々には他にも仮面神が多数存在していますので、ぜひそちらにもご注目ください!
○薩摩硫黄島のメンドン(旧暦8月1日)
豊臣秀吉朝鮮出兵の際に、硫黄島の武士が手柄を立て凱旋祝いとして奉納するようになったと言われています。
矢旗を背負い太鼓を抱えた踊り手と、鉦(かね)を持った歌い手による太鼓踊りの途中、メンドンが現れ、踊りの中に加わったり、見物人を追いかけたりして悪魔払いをします。
○悪石島のボゼ(旧暦7月16日)
毎年盆行事の最終日に,赤土の付いたボゼマラと呼ばれる棒を持った来訪神であるボゼが現れ、女や子どもに赤土を付けます。赤土を付けられたら無病息災になるとも言われています。ボゼは死霊臭がただよう盆から人々を新たな生の世界へ蘇らせる役割を担っています。
○甑島のトシドン(12月31日)
「トシドン」の起源についての詳細な記録はありませんが、古くから下甑の各地域で受け継がれてきました。「トシドン」は子供達の健やかな成長と幸福を願う「年神様」です。
2019/01/04